こんにちは。
今日は僕が経験してきた仕事の中で、二度とやりたくないなと感じた仕事の体験談として、個人宅営業について書いていきます。
僕の主観や働いていた職場自体の問題もあると思いますが、個人宅営業への転職等を考えている方の参考になれば幸いです。
現職として個人宅営業に従事している方には不快な表現などもあるかもしれませんがご了承ください。
- 個人宅営業
- 魅力的なポイント①=高額な歩合
- 魅力的なポイント②=契約さえとれれば自由
- 辛いポイント①=相手は個人
- 辛いポイント②=お客様にメリットがない
- 辛いポイント③=歩きっぱなしで疲れる
- 辛いポイント④=癖がある人が多い
- 辛いポイント⑤=数字に追われる
- まとめ
別の職種ですが、二度とやりたくない仕事は以前も記事にしていて、①はこちら↓です。
興味があれば是非覗いてみてください。
個人宅営業
今回お話するのは個人宅営業についてです。
名前の通り、個人宅を対象にした営業で、訪問販売、訪販と呼ばれたりもしますね。
かなり高い給料なのに求人誌にいつまで経っても載っている事が多く、求職中の方は見た事がある方も多いんじゃないでしょうか?
今回僕がいた会社の商材は伏せますが、扱っている商材は会社により様々です。
よくあるところで言うとリフォームや太陽光、蓄電池、保険等ですかね。
ただ、上記以外の商材でもどれも軒並み歩合の割合が高いところが多く、稼ぎたい方は気になっている方もいるんじゃないかと思います。
僕自身物欲が強い若い頃、最初の転職時に欲しい物買う為に稼ぎたいという理由だけで手を出したことがあります。
正直色んな意味でキツそうなイメージしかなかったんですが、もしかしたら意外とそうでもなかったりするんじゃないか?という馬鹿特有の根拠のない期待もあって手を出しました。
魅力的なポイント①=高額な歩合
二度とやりたくない仕事なんてタイトルで書いているので、当然辛いポイントの方が遥かに多いんですが、魅力的なポイントもある職業です。
まず、言うまでもなく歩合に関しては非常に魅力的です。
商材にもよるでしょうが、僕のやっていた仕事でいうと個人宅を営業で周るアポインターと、獲得したアポに対して商談を行うクローザーという役割にわかれていて、僕はアポインターでしたが、クローザーが見事商談をまとめてくれれば1件で6~10万程の歩合を得ることが出来ました。
これが業界的にどのぐらいの水準なのかはわかりませんが、基本的に単価が高いか利益率の高い商材を扱っている為、全体的に歩合が高い所が多い筈です。
基本給の相場は安いですが、月に2件程コンスタントに決められればかなりいい給料になります。
売れる人は普通に月5件とか決めてきたりするので、かなりの額を貰ってました。
僕がいた所は歩合の他に、月の売上に応じた賞金も定期的に出していたようで、ちょうど入社月に何もしてないのに3万円の賞金が貰えて、有難いけど気が引けました。
魅力的なポイント②=契約さえとれれば自由
個人宅営業歴が長く、そういった会社を転々としていた同僚曰くそういう会社が多いらしいのですが、契約さえとれればもう何でも自由って所が多いようです。
僕がいた所ではアポイント1件とれれば、その日は帰ってよかったり、契約が2件上がってれば上司から「今月残りずっとサボっててもいいよ」って割と真面目な感じで言われたり、成果さえ出せれば特別待遇感を味わえてかなり居心地がよかったです。
逆に成果が出てない人は自主的?に休日出勤したりしてましたが…。
辛いポイント①=相手は個人
ここから辛いポイントを挙げていきます。
まず何より辛いのは相手が個人だという事です。
僕は現職もそうなんですが、法人営業も経験していて、法人営業に関しては正直お薦めの職業です。
法人営業というのはある意味、会社の看板を背負った方とのやり取りなので、めちゃくちゃな対応というのは滅多にされません(極稀にはいますが)。
対して、個人が相手の場合そうはいきません。
法人でもそうですが向こうからしたら、頼んでもない興味もない商材を勝手に売りつけに来られてる訳で、敵視される可能性は多分にあります。
そうなった時に、会社の看板も何もない個人の場合は普通に態度や言葉に出してくる方も少なくありませんし、正直そうなるのは全然理解出来ます。
特にインターホンの場合は「いらんいらん!」となりがちです。
慣れれば気にならなくなるなんて言いますが、無理な人はいつまで経っても慣れる事は出来ませんし、慣れていようが潜在的なストレスは溜まっている筈です。
辛いポイント②=お客様にメリットがない
これは商材や会社によるのかもしれませんが、基本的に訪問販売の商材というのは、営業に高い歩合を払う為に相場よりもかなり高い金額に設定されています。
なので、営業の立場からするとこれはかなり辛いポイントです。
単純に相場より高い物なんて売れにくいですし、営業で話してみて手応えが良くても、後でネットで相場を調べられると厳しくなるので難しいんです。
僕が働いていた頃は今ほどはネットが普及していなかったので、今はもっと難しいんじゃないかと思います。
それ以上に辛かったのは、高い歩合を貰っておいて綺麗事に聞こえるかもしれませんが、勝手に押しかけて高い商品を売りつけるというのはかなり良心が痛む行動で、個人的にはこれが一番辛いポイントでした。
売れれば高い歩合が入るという嬉しさの一方で、売れてしまうと自分のせいで1人の人間に損をさせてしまうという葛藤を拭う事が出来ませんでした。
辛いポイント③=歩きっぱなしで疲れる
これは会社によっては売れるようになると解決するんですが、大きな会社を除いて、大多数の少ない従業員でやっている会社は、従業員の数だけの営業車を置いていない所も多い筈です。
僕がいた会社もそうでしたが、売れるようになるまでは担当エリアに運ばれて降ろされた後は、そのエリアをひたすら歩いて周るというスタンスでした。
都市部なんかはそもそも営業車を使わない会社もあると思います。
1日中歩き回るのでめちゃくちゃ疲れますし、豪雨が来ればびしょ濡れです。
僕のような方向感覚がない人間は同じところを何回も行き来してしまったり、効率悪い周り方してしまったりでしんどかったです。
歩き疲れて休む際も、場所が公園や図書館になったり、こんなところで何やってんだろ…って感じで哀愁漂わせてました。
必然的に昼食は外食になるので食費がかさむのもマイナスポイントでした。
営業車がある会社なら、ある程度売れれば営業車が与えられるので快適になります。
辛いポイント④=癖がある人が多い
これは偏見かもしれませんが、こういう世界で長く残っている人というのはかなり、いや相当癖が強い人が多く、正直キツかったです。
まともな人ももちろんいましたが、最低限の教養すらない人、サイコ感漂う人、失う物のない危険な雰囲気の人等あまり関わりたくない人が多く、なるべく事務所にいたくなかったです。
せっかくまともな人が入ってきても即辞めるのが常でした。
僕は3ヵ月しかいなかったんですが、その期間だけで4人が入って3人が2ヵ月以内に辞めました。
辛いポイント⑤=数字に追われる
職種的に仕方のない事ですが、完全に物を売る為だけの人員なので、ノルマはキッチリ決められていて、達成出来なかった人は朝礼で公開処刑されたり嫌味言われたりかなりキツそうでした。
個人だけでなく、全体の売上が低いと社長の機嫌が悪くなって雰囲気的にも最悪でした。
もちろん会社によると思いますが、色んな意味で職場環境に期待出来る業種ではないと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
結果を残せれば歩合による稼ぎ自体は魅力的ですし、基本的に一人行動でマイペースに働けるので、何もいい部分がない救いようのない仕事かというとそんな事はないです。
ただ、毎日ストレスが溜まる事が当たり前のような仕事になってくるので、長く続けるのは相当特殊なメンタリティが必要だと思います。
個人的な考えですが、タフだとかメンタルが強いだとかそういう問題じゃないと思います。
続けられるのは特殊な人です。
事情があって、何が何でも稼ぎたいという方には選択肢の一つとして有りだと思いますが、平穏に長く働きたいという方にはお薦め出来ません。
今回は僕に合わなかった仕事として、個人宅営業の経験談を書いていきましたが、人によってどんな仕事にも向き不向きはあります。
現職が自分に合わず辛い日々を過ごしているという方は転職も視野に入れた方がいいと思います。
合わない仕事が長く続くとは思えませんし、中途半端に続けるほど年齢が上がり自分の市場価値は落ちていきます。
体験談ですが、一日一日が苦痛で長く感じる状況は相当なストレスになりますし、転職活動を行う気力そのものがなくなってしまいます。
最近の転職サイトは、登録情報を見た企業からのスカウト機能なんてものもあり、転職の大きな手助けとなります。
動ける気力のある内に逃げ出しましょう。
以上、長々と書いていきましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
このブログではジャンルを絞らず色々な体験記や個人的なお薦め等を書いてますので、よければ他の記事も覗いていってもらえると嬉しいです。
ではでは。
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