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サッカー懐かしの名選手⑰【カカ】

こんにちは。

 

今日はサッカー懐かしの名選手⑰という事で、往年の名選手について書いていきます。

僕は昔海外サッカーを観るのが大好きだった時期があったんですが、自分が若かった頃に好きになった選手というのは今でも思い入れがあり、たまに検索したり動画を見てみたりすることがよくあります。

 

社会人になり、時間に余裕がなくなるにつれて、試合開始時間に時差のある海外サッカーを観る事がめっきりなくなりましたが、僕以外にもそういう方はきっと多いと思います。

 

なので、今回もそういった方が読んで懐かしくなるような選手について語っていきたいと思います。

 

海外サッカーファン、それも結構昔から観てる方にしかわかりにくい記事なので、コアな需要になってきますが、興味がある方は是非見ていってください。

 

カカ

今日紹介するのは、現役時代ACミランで凄まじい活躍を見せ、2007年にはバロンドールを獲得したレジェンド、カカ選手です。

 

常軌を逸した推進力を活かしたドリブルにパスセンスと決定力も兼ね備え、相手チームを恐怖に陥れた一騎当千の名選手でした。

 

当時のミランは個人的に大好きな選手だったルイコスタも在籍していましたが、ルイコスタのピークが過ぎていた事もあり、移籍初年度のカカがあっさりポジションを奪取。

1ファンとして悲しい気持ちもありましたが、正直それ以上に「これはちょっと次元が違う選手だな」とすんなり納得出来てしまうレベルのプレーを見せていました。

 

 

国籍.ブラジル

生年月日.1982年4月22日(プロキャリア.2001-2017)

身長体重.186cm.83kg

 

クラブキャリア

サンパウロ(2001-2003)

ACミラン(2003-2009)

レアル・マドリー(2009-2013)

ACミラン(2013-2014)

オーランド・シティSC(2014-2017引退)

サンパウロ(2014レンタル)

 

母国のサンパウロでプロデビューを果たすと、デビューシーズンにいきなり27試合12ゴールと結果を残し、2003年にミランに移籍。

当時世界最高峰のセリエAでもデビューシーズンから30試合10ゴールと見事な結果を残し、その後も継続的にトップレベルのパフォーマンスを維持し、移籍から4シーズン目となる2007年にバロンドールを獲得しました。

 

その後はミランの財政難もあり、本人の残留希望も虚しくレアルマドリーに移籍する事となりました。

しかし、レアル移籍後は怪我の慢性化が目立ちキャリアは下降線を辿る事となってしまいました。

 

代表シーンでも活躍はしていましたが、当時のブラジル代表の攻撃陣はロナウジーニョロナウドアドリアーノ等各国トップリーグで主役を演じる名手を並べ、サイドバックも両サイドが攻撃偏重とバランスも何もあったものではない布陣を敷いており、カカも含めそれぞれ各選手のファンがもっと活かせるだろ…ともやもやする残念なサッカーを展開していました。

 

ポジション

個人的に一番輝いていたと思うポジションはミランが敷いていた4-3-1-2のトップ下。

バロンドールを獲得した翌シーズンからはセカンドストライカーのような役回りを演じる事が多くなり、ゴール数は増えたものの、低い位置からの長距離ドリブルやスペースに流れての仕掛けが減り、やや窮屈そうな印象を受けました。

 

また、当時の代表では右サイドを勤める事が多く、レアルでは左サイドでの起用もありました。

 

どんな選手?

長所

  • 相手を置き去りにする規格外の加速力
  • 抜いた相手に追いつかれないトップスピード
  • 平然と自陣から敵陣深くまで運ぶ長距離ドリブル
  • 長距離をドリブルで走り切った後でも落ちないキックの質
  • 高い決定力
  • 精度の高いミドルシュート
  • 得点に直結するラストパスの精度
  • 狭いスペースを打開するフェイントスキル
  • ドリブル中に体を当てられても倒れないボディバランス
 
選手として最大の売りは正に規格外の推進力。
ミラン移籍時のメディカルテストでは加速、トップスピード共にスタッフが「こんな数値は見た事がない」と驚愕する程だったらしく、実際の試合でも初見でこの選手なんかスピードがバグってるなとすぐに異様さに気付くレベルでした。
 
そのスピードはオフザボールよりもドリブル時に最大限発揮され、スペースがある状態で寄せて来た相手は成す術なく抜かれるしかなく、コーナーキックのカウンター時や前掛かりになった相手には自陣深くからドリブルを開始しそのままシュートやラストパスまで持っていく事も珍しくありませんでした。
スペースに運ぶドリブルだけではなく対人の仕掛けも非常に強く、中央では細かなタッチで間合いを詰めてからの急加速で抜き去る事が出来、サイドではボールを晒して対面し、相手の足を止めてからインサイドでぐっと押し出すように行う仕掛けのタッチで高確率でラストプレーまで持っていくことが出来ました。
また、狭いスペースでは細かなタッチや足裏、ヒールを使ったトリッキーなタッチ、ルーレットやシャペウ等派手なスキルや巧みな股抜き等、小技も使いながら打開する全く別の選手になったようなドリブルを見せていました。
 
ドリブラーとして超一流でしたが、選手としてバロンドーラーレベルにまで押し上げた大きな要因としてキックの質も非常に高く、長短問わないパスの精度やミドルレンジからの弾速の速いコントロールショット、1対1の冷静なフィニッシュ等、ドリブルの後のプレーがしっかり脅威になるキックの質を持っていました。
 

短所

 

ミラン時代後期からややプレーの安定感が落ち、残念な出来の試合が散見されるようになりました。

コンディションの問題なのかチーム状態の問題なのか微妙なところですが、伸び続けるゴール数の割にプレーの評価は少しずつ落としていっていたイメージがあります。

 

また、レアルマドリー移籍後は怪我が慢性化し、かなり稼働率が悪い選手となってしまいました。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

当時のブラジル人選手としては珍しい優等生タイプのキャラクターでしたが、プレーは他のブラジル人レジェンド達同様に普通の一流選手とは一線を画す異次元の輝きを放っており、非常にレベルの高かった当時のセリエAでも最高のアタッカーといえる存在でした。

 

輝かしいミラン時代から一変、本人の意思ではないレアルマドリー移籍以降は怪我の慢性化、高過ぎる期待値とのギャップ、同時にレアルに移籍したクリスティアーノロナウドとの対比、モウリーニョとの確執等、ネガティブな話題ばかりが出るようになり、一気に評価を落としていく感じが悲しかったのをよく覚えています。

 

個人的にブラジル人アタッカーはドリブルで圧倒的な違いを出せる選手であってほしいなという願望があり、カカやロナウジーニョロビーニョ等、この辺の時代のブラジル人選手が好きでした。

サッカーのフィジカルスポーツ化、戦術の発展によりドリブラーの需要が薄まっているのか、以前ほどぶっ飛んだブラジル人ドリブラーというのが出てこなくなった感があり寂しいなあと個人的に思っています。

 

 

以上、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

一時代を築いた名選手だけに動画もたくさん残っているので、興味があればyoutube等で見てみてください。

検索ワードはKAKAです。

 

引退した選手の記事を書いてみましたが、現役時代を知るサッカーファンの方が懐かしい気持ちになってもらえたら嬉しいです。

 

このブログではジャンルを絞らず色々な体験記や個人的なお薦め等を書いてますので、よければ他の記事も覗いていってもらえると嬉しいです。

 

ではでは。

 

 

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