こんにちは。
今日は前回に続いて株式投資について語っていきます。
前回の記事の最後で、株式投資にはそれほどリスクの高くない方法や、絶対やった方がいいものもあるという話をしています。
まずはリスクとリターンのバランスとしてお薦め出来るものから紹介していこうかなと思っています。
今回でいえば絶対やった方がいい投資コンテンツとしてIPOを紹介します。
個人的には投資アレルギーの方も含めた万人にお薦め出来る唯一の投資だと思っています。
知ってる方も多いと思いますが、まだ知らないという方は是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
と、言っても絶対やった方がいい投資コンテンツとか我ながら胡散臭すぎると思うので、まずはどういったものかを説明していきます。
- IPOってなに?
- IPOのメリット
- IPOの難点
- 実際当たるの?
- 申し込みから売却までの流れ
- 覚えておきたいIPOのシステム①
- 覚えておきたいIPOのシステム②
- 覚えておきたいIPOのシステム③
- 初心者にお薦めの証券会社(拘束資金不要)
- 初心者にお薦めの証券会社(その他の理由)
- SBI証券のポイントシステムとは?
- データで見るIPO(直近3年間)
- まとめ
IPOってなに?
IPOというのは「Initial Public Offering」の略で、言葉的には初公開の売り物的な意味です。
それがどういったものかというと、新たに上場する企業の株を、上場前に証券会社を通して、先行的に投資家に配分するというものです。
IPOのメリット
この、新規上場企業の株というのは、上場当日に投資家達の売買によって株価の初値が決まるわけですが、その初値が決まる前の段階で株を取得できることが大きなメリットとなります。
IPOとして取得出来る段階の価格というのは非常に割安に設定されている事がほとんどで、上場当日に、他の投資家達に先駆けて所持出来るため、当日に吊り上がった株価の初値で確実に売り抜ける事が出来るのが最大のメリットです。
新たに上場してくる企業というのは業績が好調だったり、先鋭的な事業内容だったりで投資家人気が高い銘柄である事が多く、IPOの公募価格から倍以上に跳ね上がることはそれほど珍しくありませんし、1.5倍程度であればザラにあります。
中には不人気事業の銘柄や、業績がいまいちだったり、上場することがゴールになっているような罠銘柄もありますが、この情報社会においてそういった銘柄を避けることは全く難しいことではなく、極めてローリスクハイリターンな投資コンテンツがIPOです。
といった感じで非常に魅力的なコンテンツではあるのですが、当然そこまで甘い話ではなく、次にIPOの難点を挙げていきます。
IPOの難点
まず、上に書いた「新たに上場する企業の株を、上場前に証券会社を通じて、先行的に投資家に配分する」という部分ですが、こんな美味しい話は当然みんな食いつくわけで、配分される株数に対して希望者が圧倒的に上回ってしまいます。
なので、配当される投資家というのは抽選で決められる事になるのですが、これがまあなかなか当たりません。
正直これがIPOの最大の難点です。
実際当たるの?
ただ、こんな美味しい話ならこうなるのは普通に考えて当然ですし、なかなか当たらないとは言っても宝くじとかに比べれば全然当たります。
僕個人の話で言うと去年から始めて2回当たっていて、22万円の利益を得ることが出来ました。
身近なところでは家族と友人2人が去年1年で1回当たってます。
2回は結構幸運だったのかもしれませんが、ネットで見る感じでも年1は当たるみたいな話が多いように思います。
ちなみにIPO案件というのは近年では大体年間75~90件程あって、そこから地雷銘柄を除けば60~75件程になるのかなと思います。
なのでチャンスの数で言うとなかなかの数ですし、開催期間もほぼ毎月なので応募もしやすいです。
で、抽選発表って結構ワクワクするじゃないですか。
この瞬間が月に何回も訪れるのって個人的には結構な楽しみで、なかなか当たらないのは当然難点ではあるんですが、この楽しみを味わえるだけでもそう悪いことだけではないと思ってます。
申し込みから売却までの流れ
流れとしては、①証券会社からIPOに申し込み→②抽選→③(当選したら)上場日の朝9時までに成行売り注文を出す→④初値決定後自動で売却されて利益確定
こんな感じです。
大体②で終了なわけですが、申し込み自体はめちゃくちゃ楽で1分もかからないので、年間数十件応募するにしてもたいして面倒な事でもないです。
ちなみに初値で売らずに保有して更なる値上がりを期待するのも有りですが、初値が頂点で急降下のパターンも多いのでお薦めはしません。
朝9時までに注文が間に合わなかった場合は初値では売れないので、忘れないように注意しましょう。
あと、応募の際は公募価格にバラツキがあるのですが、一番高い価格かストライクプライス(成り行き注文)で申し込みましょう。
そうしないと抽選の前段階で振るい落とされます。
覚えておきたいIPOのシステム①
上に書いた部分がIPOの大体の説明になるんですが、更に覚えておいた方がいい事があるので、説明していきます。
まず、新規上場企業の株を配分するにあたり、主幹事となる証券会社と、引き受け幹事となる証券会社と2つの立場に分かれます。
その内、上場企業が発行する株のかなりの割合を主幹事が配分し、残りを引き受け幹事が配分するという形になります。
仮にA社が上場し、50万株を発行するとして、A証券が主幹事、B~H証券が引受幹事となったとします。
そうすると、主幹事のA証券が8、9割の40~45万株、B~H証券の7社で残りの5~10万株を分け合い配分するぐらいの事も多いです。
つまり、主幹事以外からはそうそう当たりません。
なので、当選確率を上げるコツとしては、どこが主幹事となっても対応出来るようになるべく多くの証券口座を開くというのが最善の方法となってきます。
覚えておきたいIPOのシステム②
上に書いたように案件ごとに証券会社が違っているので、色々な証券会社から応募することになるのですが、その際のルールが証券会社によって違ってきます。
特に大きな差としては、応募の段階で資金を拘束されるか否かという部分です。
IPOの応募期間というのは大体1週間ほど設けられているのですが、資金を拘束される証券会社の場合はいちいちその期間に合わせて資金を動かすか、常に口座に数十万円をいれて準備しておくかしないと応募できません。
たくさん応募したくても予算自体が少ない場合はある程度どこかに絞る必要も出てくるという事ですね。
拘束資金不要の証券会社であれば、当選の知らせを受けてから口座に入金すればいいので大きなメリットになります。
ただし、当選から購入が可能な期間は2、3日以内と短めなので注意が必要です。
覚えておきたいIPOのシステム③
上記の流れで応募をして、いざお待ちかねの抽選です。
ただ、ここでも証券会社による抽選方法の違いが出てきます。
ほとんどの証券会社は配分された株数の一定割合を上位顧客、いわゆるお得意様に配布します。
これにより、抽選への配分比率が低い会社は期待値も低くなります。
証券会社によっては抽選への配分は僅か10%だったりします。
上位顧客なんて口座に億単位で入ってる連中に数万数十万の利益入ったところでたいした意味ないんだから全部抽選に回せやと思ってしまいますが残念ながらこういう仕様になってます。
初心者にお薦めの証券会社(拘束資金不要)
上に書いたように幹事の兼ね合いや、ネックになりがちな資金拘束のタイミング、配分割合と色々な要素があるので、今回は初心者の方にお薦めの証券会社を紹介します。
まずは応募時に資金不要の証券会社は最優先で口座を開設しましょう。
これに該当するのは5社です。
まずは大手の野村證券
お薦めの理由としては拘束資金不要という部分が何よりですが、大手なので主幹事案件がそれなりに多いというのも理由の一つです。
ただ、開設口座数約470万という圧倒的倍率に加え、抽選への配分がわずか10%と、期待値はあまり高いとは言い辛い証券会社ではあります。
それでも拘束資金がいらないというのはIPOにおいて絶対的な利点なので、確実に口座を開設した方がいい証券会社の一つです。
続いて岡三オンライン証券
こちらは拘束資金不要という利点に加え、口座開設数20万程、抽選配分100%と期待値が高い証券会社となっています。
主幹事案件はほとんどありませんが、低めの倍率と完全平等抽選によって下手な主幹事案件より期待出来ますし、引き受け幹事としては結構な頻度で登場するので、絶対に開設すべき口座となります。
お次は松井証券
こちらも拘束資金不要に加えて、抽選配分が70%と高く、IPO的に魅力的な証券会社です。
開設口座数約120万とそれなりに倍率が高い事に加え、案件数が少ないのが難点ですが、とにかく拘束資金不要は絶対的正義なので開設しておきましょう。
今度はライブスター証券
拘束資金不要、抽選配分100%、口座開設数は非公開ですが数十万単位と思われます。
割と最近の2017年からIPOの取り扱いを始めています。
案件は少なめですが、拘束資金不要かつ抽選配分100%なので絶対開設すべき口座の一つです。
最後にエイチエス証券
拘束資金不要、抽選配分は10%ですが、口座開設数約10万という倍率の低さが大きな売りとなっています。
案件は少ないですが、出来れば開設しておきたい口座です。
初心者にお薦めの証券会社(その他の理由)
ここまでは拘束資金不要というところに焦点を当てて紹介しましたが、今度は別の理由でお薦めの証券会社を2社だけ紹介します。
まずはマネックス証券
応募の段階で資金は必要になりますが、抽選配分100%で案件も多めのIPO的に大きな存在感のある証券会社です。
口座開設数は約180万とそれなりに倍率も高めですが、資金移動や常時資金を入れておける方には非常にお薦めの証券会社と言えます。
最後にお薦めするのは大手のSBI証券
SBI証券は応募時に資金は不要ですが、抽選のタイミングに資金がないと抽選不参加扱いとなります。
口座開設数約460万の高倍率、抽選配分は40~50%とこの時点では期待値はあまり高くない証券会社ですが、毎年ほぼ全てに近い新規上場企業をカバーする圧倒的な案件数と独自のポイントシステムが魅力となっています。
SBI証券のポイントシステムとは?
その独自のポイントシステムがどういったシステムかというと、まずSBI証券の抽選は応募の際にポイントの使用不使用を選べるのですが、配分株数の70%を上位顧客への配布と抽選で当選者を決定し、残りの30%をポイントを使用した落選者の中から使用ポイントが高い順に選びます。
なので、ポイントを貯めていけば、いつかは必ず当選する事が出来るという仕組みになっています。
ポイント自体はIPOに応募し、落選することでポイントが貯まります。
なので、地雷銘柄も含めて全ての案件に応募したとすれば、新規上場企業の数にもよりますが、平均して年間80前後のポイントが貯まります。
もし、地雷銘柄に当選してしまった場合は辞退することも可能です。
ちなみに100万近い、あるいは100万を超えるような利益を見込める大型案件の相場は400~500ポイントらしいのですが、5~7年程で貯まる計算ですね。
ただ継続するだけでそれだけの利益を確実に見込めるって凄くないですか?
SBI証券は子供口座も作れるので一家揃ってポイント貯めたりしたら凄いことになりますね。
上の方でも書きましたが、応募する作業自体は本当に超楽なので継続は全く苦じゃないと思います(それ自体一応当たる可能性もありますし、抽選も楽しいです 笑)
注意点としては、ポイントを使って当選した場合、ポイントによる当選じゃなくてもポイントは消失してしまうので貯まるまでは使うべきじゃないことぐらいです。
貯めてから使うにしても、落選すればポイントは戻ってくるので、せっかく貯めたのに当選には足りなかった挙句なくなるなんてこともなく安心です。
なので、IPOを本格的にやろうという方にはSBI証券は絶対お薦めの証券会社です。
お薦めには挙げていませんが、資金がある方はみずほ証券や大和証券といった主幹事数が多い大手証券会社の口座も開設した方が当選確率は上げられます。
大手はどこも倍率が高く抽選配分も厳しいものがありますが、 僕が当たった2件も片方は期待値が低いと言われている野村證券ですし、とにかくたくさんの証券会社からの応募が一番の有効策です。
データで見るIPO(直近3年間)
ここからは直近3年間の利益額TOP3を紹介します。
2019年
1位:サーバーワークス +1,322,000円(公募4,780円→初値18,000円 3.77倍)
2位:Welby +1,283,000円(公募5,200円→初値18,030円 3.47倍)
3位:AI inside +900,000円(公募3,600円→初値12,600円 3.5倍)
2018年
1位:HEROZ +4,450,000円(公募4,500円→初値49,000円 10.89倍)
2位:A.M.ネットワーク +1,247,000円(公募3,000円→初値15,470円 5.16倍)
3位:RPA HD +1,071,000円(公募3,570円→初値14,280円 4倍)
2017年
1位:トレードワークス +1,140,000円(公募2,200円→初値13,600円 6.18倍)
2位:V.テクノロジーズ +1,008,000円(公募4,920円→初値15,000円 3.05倍)
3位:ユーザーローカル +956,000円(公募2,940円→初値12,500円 4.25倍)
ここから2割税金で引かれますが、大型案件に当選すればこんな額が入ってくるとか夢のようじゃないですか?
HEROZとか僕が働いてる会社の年収より高いですわ…泣。
まとめ
めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、IPOの魅力は伝わったでしょうか?
個人的にはこんな素晴らしいコンテンツに去年まで気付けなかったのは、人生の中でかなり大きな後悔となっているので記事にしてみました。
10年前から始めてたら相当な利益を得れてた気がしてなりませんし、抽選でワクワクしたかったです。
興味がある方は今からでも是非始めてみてはいかがでしょうか?
こんだけ薦めといてなんですが、やる人が増えれば増えるほど当選確率は下がるので、家族等を除いてあまり身近な人には広めないようにしましょうね 笑
以上、こんなに長くなるとは思わなかったんですが、最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。
また暇なときにでも覗いてもらえたら嬉しいです。
ではでは。
次回↓